声楽・発声とイス軸法|呼吸・高音・姿勢は体軸でどう変わる?


東京・新大久保でイス軸法パーソナルレッスンを行っている須田竜太です。

自分のレッスンには、武術家や格闘家、スポーツをやっている方だけでなく、音楽関係の方も結構来ています。

これまでにサックス、トランペット、コントラバス、ホルン、エレキギターなどの演奏家にイス軸法を教えてきました。

そして「声」を仕事にしている方にも教えています。

今回はその中から、合唱指揮者・声楽家の浜田広志さんにイス軸法を教えた時のお話です。

発声にイス軸法

声を出す時に、体軸を調整すると何が変わるのか?

呼吸は?

高音は?

立ち方は?

実際に発声してもらいながら、色々試しました。

まずはイス軸法前の声を録音

浜田さんは声楽家であると同時に、人にボイストレーニングを教える立場でもあります。

なので検証の仕方がさすがでした。

イス軸法のレッスンを始めようとしたら、

「レッスン前の自分の発声を録音していいですか」

と、自分からスマホで録音を始めました。

なるほど。

イス軸法をやる前の声を残しておいて、その後の声と比較する。

自分もレッスンではビフォーアフターをかなり大事にしていますが、今回は本人から始めました。

まず発声。

その声を録音。

イス軸法をやる声楽家

そしてイス軸法で体軸を調整して、もう一度同じように発声します。

すると、基本のイス軸法だけでも本人が違いを感じました。

「身体と声がつながる」

浜田さんは普段、声を出す際に「身体と声がつながっていない」と感じることがあったそうです。

ところが、イス軸法で体軸がある状態だと、その「つながり」を感じるとのこと。

さらに以前から、

「体軸があると呼吸が楽になる」

とも言っていました。

これは歌う人にとってかなり重要ですよね。

声を出す以前に、まず呼吸があります。

自分のレッスンでも、

体軸を調整して呼吸。

体軸を抜いて呼吸。

もう一度調整して呼吸。

という比較をすることがあります。

体軸の状態によって、呼吸した時の本人の感覚が大きく変わることがあります。

これは声楽だけではありません。

管楽器奏者へのレッスンでも、実際に体軸を調整する前後で呼吸や音の出しやすさを比較しています。

管楽器での実例については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

管楽器とイス軸法|呼吸・高音へのアプローチの実例

高音へ移る時の感覚にも変化

レッスン後、浜田さんからかなり専門的な感想をもらいました。

低音域から高音域へ声を移していく時に、以前よりスムーズに移行する感覚がある。

高音域へ差しかかる時に感じていた「ひっかかり」が少なくなった。

さらに、

「身体で作り出された音が、より直接的に空気へ伝わっていく感覚がある」

とのこと。

なるほど~。

自分にはそんな専門的な感覚は分かりません。

分かりませんが、本人には分かる。

これが面白いんですよね。

自分が、

「イス軸法をやったから声がこうなりました」

と決めるのではなく、

実際に歌っている本人が、

「ここが違う」

と発見する。

そのために何度も体軸の状態を変えて、ビフォーアフターを確認します。

「横隔膜の位置が3cmぐらい下がった感じがする」

さらに面白いことがありました。

浜田さんは以前にも少しイス軸法をやっていたので、基本の体軸はある程度できていました。

そこで自分が使える技術で、一時的に体軸の状態をさらに変えてみました。

その状態で発声してもらうと、

「横隔膜を意識している位置が3cmぐらい下がりました」

と言い始めました。

3cmって分かるの!?

声楽家すげえな。

自分には全然分かりません。

ただ本人としては、普段意識している位置より下がった感覚があり、そちらの方が良いことも分かる。

一方で、急に身体の状態が変わりすぎると、その新しい感覚に慣れる必要もあるとのことでした。

これも面白い発見でした。

単純に、

「変われば変わるほど良い」

というわけではない。

本人がその身体を使えることが大事なんですよね。

歌う時の「立ち方」を考えなくなった

発声だけではありません。

浜田さんからは、立って歌う時についても感想をいただきました。

以前は舞台で歌っている時に、

「どう立つか」

「足裏の重心をどこに置くか」

ということが気になることがあったそうです。

イス軸法を続けてからは、それが少なくなったとのこと。

これもイス軸法の面白いところです。

「良い姿勢を頑張って作る」

のではなく、体軸を調整した結果として、自分にとって使いやすい立ち方になる。

そうすれば、

「足はここ」

「重心はここ」

「背筋はこう」

と姿勢に使っていた意識を、歌そのものに使えるようになります。

これは声楽だけでなく、楽器演奏でもよく出てくる話です。

楽譜をめくるだけでも違う

そして声楽家ならではの、予想していなかった話も出てきました。

「楽譜をめくるのも結構ストレスなんですよ。でもそれも楽になりました」

とのこと。

これは自分では思いつきませんでした。

歌っている最中に楽譜をめくる。

当然、身体を動かします。

その小さな動作が発声や姿勢を邪魔することもある。

イス軸法で体軸を調整していると、その動作をしても身体への影響が少なく感じられたそうです。

こういう、

「その仕事をしている本人にしか分からない違い」

が出てくるのがパーソナルレッスンの面白いところです。

合唱指揮でも違いが出た

浜田さんは声楽家だけでなく、合唱指揮者でもあります。

なので当然、指揮も試しました。

すると、

「指揮棒を振るのも明らかに変わりました!」

とのこと。

歌う。

呼吸する。

立つ。

楽譜をめくる。

指揮棒を振る。

一見すると別々のことですが、全部同じ身体を使っています。

だから、体軸を調整すると色々なところで本人が違いを感じることがあります。

声を出すために何かを「足す」のではなく

自分がイス軸法を教えていて面白いと思うのが、どんどん「引き算」になっていくことです。

もっと胸を張る。

もっとお腹に力を入れる。

もっと姿勢を作る。

そうやって何かを足していくのではなく、余計なことを減らして、自分の身体に任せていく。

浜田さんの場合も、体軸を調整したら、あとは普段通りに発声してもらいます。

その上で本人が、

「呼吸が違う」

「高音への移行が違う」

「立ち方が気にならない」

と感じる。

そこから、

「じゃあ自分でこの状態を再現できるように、基本のイス軸法を身につけましょう」

という流れになります。

声楽・発声にイス軸法を活かしてみたい方へ

東京・新大久保のイス軸法パーソナルレッスンでは、声楽家をはじめ、声を仕事にしている方へのレッスンも行っています。

レッスンを行っている大久保アカデミーアは防音工事をしているので、どんなに大きな声を出しても大丈夫です。

しかも広いので遠くに向かって歌う練習もできます。

自分は声楽の先生ではないので、歌そのものを教えることはできません。

歌や発声の専門技術は、その専門家から習ってください。

自分ができるのは、

「イス軸法で体軸を調整したら、あなたの発声がどう変わるのか?」

を一緒に試すことです。

まずいつも通り声を出す。

体軸を調整する。

もう一度、同じように声を出す。

呼吸、声の出しやすさ、高音、姿勢など、自分自身が何を感じるのか確認してみてください。

録音して聴き比べるのもおすすめです。

声楽家だからこそ分かる、自分にしか分からない違いが見つかるかもしれません。

歌にイス軸法を取り入れてみたい方は、東京・新大久保のパーソナルレッスンで一緒に試してみましょう。

「まずはイス軸法を体験してみたい方はこちら」

投稿者アバター
須田竜太
東京新宿区、新大久保エリアのGENスポーツパレスで活動するイス軸法インストーラー。 本職はカポエイラの先生。カポエイラの道場でイス軸法レッスンをしています。

トップへ戻る